教育内容紹介 

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 当眼科講座では、年間約1,450件の眼科手術をこなし、緑内障手術の件数は県内最多です。このように十分有効な研修を行える状況の下、関連病院との連携を生かして、眼科専門医制度に準拠した卒後研修を進めております。
 また文部科学省・学術振興会の競争的研究資金に基づいて、最新の眼科研究に取り組んでいます。若手の医師に入局して頂き、研究や海外留学を奨励することで、世界に通用する研究や臨床を福井大学眼科で行いたいと思います。
 高度な医療を行い、地域医療に貢献することが大学病院の責務と考えますが、習得した技術を繰り返すだけでは、知識と技術は時代遅れのものになり、医学的進歩に乏しく研究教育機関である大学附属病院を持つ意義がありません。それは、将来において救うことができる患者様を見捨てることになります。国立大学に従事する我々は、国民に対して高い志を持って診療に当たらなければなりません。

 未来に語り継がれる優れた医療は、研究活動から生まれます。臨床医が、診療の現場で難題に直面し、新しい解決策を見出そうと臨床研究や基礎研究を行う姿こそ、当眼科講座が目指す医療・医学のあり方です。臨床現場での問題を、科学的観点から解決策を見出そうとする医師の育成を目指しています。

 

福井大学眼科学教室の若手育成プラン


1年目


大学病院での研修
診察方法と検査機器操作の基本の習得
眼科各疾患の知識と診察手技の習得
外眼部手術を中心とした基本手術手技の習得
内眼手術である白内障手術の開始
地方会や全国学会での発表経験


2年目


大学病院での研修または関連病院での研修
外来診療の経験
白内障手術の習熟
日本語での原著論文の執筆と投稿(専門医に必要)


3年目〜4年目


関連病院での外来診療経験
白内障手術を独りでできるようになる
白内障手術以外の手術の経験を身につける
希望者は大学院へ入学(眼科学教室で臨床と研究を並行して行う)して、複数報の国際学術論文の発表、学位の取得


5年目〜6年目


眼科専門医の取得


7年目〜8年目


大学で教員として研究やより高度な手術の習得を経験
関連病院でより責任のある指導者として診療や後輩の指導をおこなう

 

女性医師の育児支援


眼科医局員のほぼ半分は女性であるため、産休枠や育児枠(原則:9時から5時までの勤務)を作成し、働ける条件を医局長と相談することで、仕事を続けながら家事もできるように医局で全面的に支援しております。

 

手術トレーニング〜ウェットラボ〜



 若い研修医の先生には、数多くの手術経験を積んでもらいますが、豚眼などを用いた手術トレーニングも重要です。
 当方では、普段手術室で用いているものと同じ手術顕微鏡、白内障手術機械をウェットラボ用に完備しています。日常の臨床と同じ機器を使うことで、より実戦的な訓練を重ねてもらうことができます。モニター付きなので、助手だけでなく複数の先生からも指導を受ける事ができます。
 学生実習にもこれらの設備は使用され、マイクロサージャリーの面白さを体感してもらうのにも一役買っています。